Saturday 1 June 2013

初めての食べもの

愛彩が初めて口に入れて飲み込んだ食べ物は、図らずして豆腐でした。しかも、スプーンじゃなくておハシで!日本に帰省していたとき、父がよく愛彩の面倒をみてくれたのですが、ご飯の間もずっと膝の上にのせてくれていて、ちゃぶ台の上にあるものをなんでも手でつかんで口に入れようとしていた愛彩に、おハシでひょいっと豆腐を口にいれてあげたところ、「なんだこりゃ?」というビミョーな顔でもぐもぐしたあと、ごっくん。その後、あは〜んと満足げな笑顔。

それまで、つかみやすい大きさに切ったバナナや、ゆでたブロッコリーやニンジンなどをあげたりしていましたが、どれも喜々としてもぐもぐした後に笑顔でオエーと吐き出していました。「そのうち食べるようになるだろう」と思っていましたが、いきなり豆腐で離乳デビューするとは!日本人のアイデンティティはあなどれません。

愛彩の離乳は、ベビー・レッド・ウィーニング(Baby Led Weaning略してBLW)という方法でやっています。直訳すると「赤ちゃん主導の離乳」。スプーンで赤ちゃんに食べさせるのではなく、赤ちゃんが最初から自分で食べるように促すやり方です。最初はスプーンなどが使えないから手で、スプーンなどが使えるようになったらスプーンで、赤ちゃんが最初から「自分で」食べるようにします。実際にこのやり方で離乳をしたママ友から、その名もベビー・レッド・ウィーニングという本を勧められて、「おぉ、これだ!」とあっさり感動し(←非常に影響を受けやすい32歳女子)、この方法でやることにしました。

いわゆる「ふつう」の離乳だと、最初に食べさせるものは液体やピュレー状のもの。そして、最初はフルーツや野菜で慣れさせた後にお魚やお肉、などいろいろ段階がありますよね。BLWの場合、離乳を生後6ヶ月まで待って、最初から大人が食べる状態のもの、例えば茹でたブロッコリーなら茹でたブロッコリーをそのまま赤ちゃんにあげます。お魚やお肉も最初からあげます。パンやご飯もそのままの状態であげちゃいます。生後6ヶ月経っていると自分で食べ物を手でつかんで口に入れてもぐもぐできますよね。歯がなくても噛めるの?と最初は思っていましたが、歯茎で意外となんでも咀嚼できるみたいです。

「ふつう」のやり方とあまりにも違うので、自分自身ですら「大丈夫なのかな?」と思ったり、他のママにびっくりされたり。特に日本に帰省中はあんまり理解が得られませんでした。また、ちゃんと本を最初から最後まで読まずに、イントロだけ読んで適当に始めてしまったため、いろいろ間違ってました(←おいっ)。でも、ちゃんと本を読んでみて、やっぱりBLWでいこう!と思いました。

BLWにしようと思った理由はいろいろありますが、一番の利点は離乳が「楽しい」ことかも。今まで、私は愛彩が寝ているときによくお昼を食べたりしていましたが、今は愛彩をハイチェアーに座らせて、一緒にランチをします。愛彩は先日、ローストして冷ましたズッキーニを手でつかみ「あぅあぅあぅあぅ」ときゃわいい声をだしながら噛み噛みし、柔らかい部分だけをごっくんした後、固い皮の部分をぺっと口から出し、手で床に落としていました。「我が子は天才か!?」と思った瞬間でした(いやもう、アホですんません)。
また、愛彩にとっても、食べ物は何よりのおもちゃ。他のおもちゃと違って、つかんだり噛むことによって形状が変わります。最初はひとつのかたまりだったものが、バラバラになったりペースト状になったり。触った感触も、カサカサ、ぐちゃぐちゃ、ベトベト、ツルツル、ぬるぬる、ふわふわなどいろいろ。最初はカサカサだったのに噛んだらぐちゃぐちゃになったり。味も甘かったりすっぱかったりいろいろ。どんなおもちゃと遊ぶよりも刺激が多いんじゃないでしょうか。

おっぱいじゃない食べ物が食べれるようになるのは、成長の大きな一歩。食べるということを通じて、愛彩が日に日に(本当に、毎日のように)新しいことができるようになるを見るのは本当に嬉しいし楽しいです。その反面「おっぱいがいらなくなる日も近づいてきたんだなぁ〜」とセンチメンタルな気持ちになることも。授乳、好きなんだよ〜。かわいい子よ、もうすこし吸っててくれ。

No comments:

Post a Comment